運輸省vs損保業界
「政府再保険」廃止でも自賠責保険料は安くならない?’99. 8.24

自賠責保険の政府再保険制度を巡って損保業界と運輸省が火花を散らしている。7月30日には、政府の行政改革推進本部規制改革委員会がこの問題を取り上げた。だが意外なことに、運用効率から見ると再保険制度はユーザーメリットにかなっている。被害者救済の視点からも行政の監督は必要ではないか。

警察はずさんな交通捜査改めよ
現職警官が7年間の苦悩を激白’99 . 8.13

「衝突の原因は被害者の一時停止無視による進路妨害」。警察も損保会社も事故直後からそう断定した。しかし、家族が数年後に目にしたのは、事故発生時間も目撃証言の内容も大幅に食い違った事故調書だった。単なるミスなのか、それとも外部からの圧力なのか……。現職警官でもある被害者の父親が、警察のずさんな事故捜査の実態を告発する。

自賠責保険 保険料 損保4対政府6
運用益1対7の不可思議「政府再保険」廃止はユーザーに損か得か’99 . 5.7-14

自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)制度の見直しをめぐって、「政府再保険制度」の廃止を主張する損保業界は「廃止すれば保険料は安くなる」と主張するが、本当にそうなのか。保険料は、損保4、政府6の割合で運用されているが、運用益は1対7。政府のほうが断然効率的で、これが保険料算出に影響するのだ。

年間約200件4億円 自賠責保険「払い渋り」損保の実名公開’99 . 4.16
すべての車に加入が義務づけられている自動車損害賠償責任保険(自賠責保険)制度の見直しをめぐって、いま、運輸省と損保業界が真っ向から対立しているが、はたして、保険金は適正に支払われ、被害者は公平に救済されているのか。本誌は、運輸省の未公開資料を独自に入手。損保業界の自賠責保険金「払い渋り」の実態に迫った。

短期連載 新 交通事故ホームズの事件簿4
家族愛と友情が暴いた警察のずさんな捜査’96. 11.22

友人達の目の前で事故は起こり、バイクの若者が命を失った。相手の乗用車は現場から逃走した。明らかに相手側が悪いのに、なぜか警察の初動捜査では、若者のほうに過失があったとされてしまう。両親や友人達の執念の追及、そして交通事故鑑定人・駒沢幹也氏(79)の緻密な鑑定が、警察のずさんな捜査を暴いていく……。

短期連載 新 交通事故ホームズの事件簿3
学者の鑑定の不備を突いた父親の執念’96. 11.15

交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(79)の連載を始めてから、多くの方から手紙をいただいたが、目立つのは遺族の「真実を明らかにしたい」という切実な思いだ。死者の側に過失が問われても、本人は何も語れない。きちんとした証拠や、状況の説明があればいいのだが、現実には遺族に疑問を抱かせる事故処理があまりにも多い……。

短期連載 新 交通事故ホームズの事件簿2
8年目の大岡裁きの陰に一枚の写真?’96. 11.8

深夜の国道でトラック同士が衝突双方の運転手が死亡した。現場には大破したトラックとそのタイヤ痕が残され、警察は、その痕跡から一方のトラックがセンターラインオーバーしたと判断した。が、交通事故鑑定人駒沢幹也氏(79)の鑑定結果はまったく逆だった。鑑定人同士が対決した8年にも及ぶ裁判の結果は……。

短期連載 新 交通事故ホームズの事件簿1
凍てつく国道に妻の遺体を捨てた夫の謎’96.11.1

ありふれた交通事故の裏に隠された真実に、独自のち密な分析で迫る交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(79)の事件簿から、待望のシリーズ再開。第一話は「ひき逃げ」事件から幕が開く。凍てつく国道にほうり投げ出されていた主婦の遺体。夫が重い口を開いたとき、事件の全貌が明らかになったように見えたが……。

短期連載 交通事故ホームズの事件簿 番外編
5年裁判の果てに加害者と被害者が見た地獄’95. 12.15

「警官が衝突、炎上死」……90年3月、名古屋市内で発生し、大きく報道された交通事故は、後日、焼死した警察官が飲酒運転の暴走車に追突された被害者だったことが判明した。警察の初動捜査のミス。被害者と加害者が取り違えられていたために起こされた複雑な刑事裁判は、事故から5年3ヶ月の歳月を経て、ようやく確定したが……。

短期連載 続々交通事故ホームズの事件簿4
狙われた高級外車 残されたキズが語った事故の姿’95 . 3.31

難解な交通事故の真相に、独自の緻密な手法で迫る交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿から。今シリーズ最終話は、高級外車の事故。「世の中には、どういうわけか高級外車にぶつかりたがる人たちがいるのである」その理由は……。

短期連載 続々交通事故ホームズの事件簿3
7人の交通鑑定人と16年目の結末 ’95. 3.17

難解な交通事故の真相に、独自の緻密な手法で迫る交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿から。第3話は、延べ16年間にわたり、7人の「鑑定人」が立った死亡事故の記録。センターラインを越えたのは死んだ乗用車の運転手だったのか。それとも……。

短期連載 続々交通事故ホームズの事件簿2
隠された「第3」の当事者 息子の死の「真実」はどこに ’95. 3.10

難解な交通事故の真相に、独自の緻密な手法で迫る交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿から。再開第2話は、遺族には隠された「第三の当事者」の謎を追う。自転車の少年が、はねられて死んだ。だが、警察の事後処理には、どうにも奇妙な点が……。

短期連載 続々交通事故ホームズの事件簿1
激突無理心中 後輪が残した死の間際の軌跡 ’95. 3.3

難解な交通事故の真相に、独自の緻密な手法で迫る交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿からの新シリーズ。第一話は、「無理心中」から幕が開く。激突自損事故。男は死んだ。生き残た女性が、証言を変えた。「あれは事故だった」と。「真実」はどこにあるのか……。

短期連載 続交通事故ホームズの事件簿6’94. 12.30
届かなかった弱者の声 救済の道は、どこに…
複雑な交通事故の真相を、独自の緻密な手法で解明してきた最終話は、事故で負傷、気がついたときには「過失」を問われる身となっていた人たちの闘い。そのよすがとなる「検察審査会」とは……。

短期連載 続交通事故ホームズの事件簿5’94. 12.16
「息子はバイクで死んだ」 真相を求める親の執念
複雑な交通事故の真相を、独自の緻密な手法で解明してきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿からの新シリーズ。第5話はバイク事故。事故は「若者の暴走」の結果だったのか。警察の処理に疑問を抱く親たちは、執念で証拠を集め、「真相」を求める戦いを始めた。

短期連載 続交通事故ホームズの事件簿4’94. 12.9
保険金を狙った男たちを待ちうけていた「穴」
複雑な交通事故の真相を、独自の緻密な手法で解明してきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿からの新シリーズ。第4話は保険金詐欺常習者との闘い。申告された事故と実際の事故との違いは、どのようにして推理され、犯行を防ぐことになったのか。

短期連載 続交通事故ホームズの事件簿3’94. 12.2
夫の事故は「自殺行為」保険も支払われなかった
複雑な交通事故の真相を、独自の緻密な手法で解明してきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)の事件簿からの新シリーズ。第3話は、運転者が死亡した事故の「過失」の所在をめぐる争いから。「保険に入っているから安心」とは言えない現実がある。

短期連載 続交通事故ホームズの事件簿2 ’94. 11.18
黒い事故車両が残した白い傷跡の謎
複雑な交通事故の真相を、独自の緻密な手法で解明してきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)は「交通事故ホームズ」とも呼ばれる存在だ。現在は引退生活を送る氏の事件簿からの新シリーズ。第2話は「黒い車が残した白い傷跡」の謎を追う。

短期連載 続交通事故ホームズの事件簿1’94. 11.11
現場から消えた「第2の車」「親友」の遺族の虚しい争い
複雑な交通事故の真相を、独自の緻密な手法で解明してきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏(77)は「交通事故ホームズ」とも呼ばれる存在だ。現在は引退生活を送る氏の事件簿からの新シリーズをお届けする。第1話は「運転手不明」のまま争われた「単独事故」の裁判から。

短期連載 交通事故ホームズの事件簿 最終回’93. 8.27
焼けた車に証拠は残った-保険金狙いの替え玉殺人未遂事件
45年間にわたってさまざまな事故を解析し、真実を追究し続けてきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏。その事件簿には、保険金詐欺の常習者が、ついに第三者の命を狙ったケースも収められている。

短期連載 交通事故ホームズの事件簿B’93. 8.13-20
日本人の首は豆腐か?むち打ち症は現代のはやり病
45年間にわたってさまざまな事故を解析し、真実を追究し続けてきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏。偽装事故や保険金詐欺など、その道にプロによる悪質な事件も数多く扱ってきた。最近の事故で最も多いのは「むち打ち症」だ。この病気も、交通事故を食い物にする人たちに「ごちそう」として狙われてきた。

短期連載 交通事故ホームズの事件簿A’93. 8.6
証拠は嘘をつかない-ガラス片が語った事故の真実
45年間にわたってさまざまな事故を解析し、真実を追究し続けてきた交通事故鑑定人、駒沢幹也氏。偽装事故や保険金詐欺など、その道にプロによる悪質な事件も数多く扱ってきたが、日常的には、一般の人がとっさについた嘘のために、真実が大きく曲げられてしまうケースも多いという。

短期連載 交通事故ホームズの事件簿@’93 . 7.30
作られる自動車事故 節穴だらけの現場検証
駒沢幹也氏は交通事故鑑定人である。1917年、東京生まれ。戦争中は飛行機を設計していた。戦後は大手保険会社の損害調査、鑑定業務に携わってきた。その経験を生かし、裁判に持ち込まれた複雑な交通事故の真相を、独特の緻密な手法で解明してきた。氏の事件簿から、いくつかの挿話をご紹介する。


© 柳原 三佳