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 私はこれまで、主に交通事故の取材を続け、ルポルタージュを書いてきました。執筆記事が掲載されると、「私も同じような思いをしています」「助けてください!」 といった、悲鳴にも似た訴えが次々と寄せられます。それは、10年以上にわたって、まさにエンドレス状態で続いてきました。

  警察のずさんな捜査、損保会社の一方的な過失の押し付けや払い渋り、真実を置き去りにしたまま処理をする検察官や裁判官……。実際に、多くの当事者が突き当たったさまざまな問題を取材していくと、その「二次被害」はパターン化していることも少しずつわかってきました。

  しかし、司法も、行政も、企業も、「個別事案だから……」という言葉を盾に、私たち取材者を一蹴しようとします。全ての問題は「個別事案」の中にこそ存在することを知っていながら……。だからこそ私は、苦しんでおられる一人ひとりの当事者の訴えにじっくりと耳を傾けることにこだわって、取材を続けていきたいと考えるようになりました。

  当サイトは、そんな思いに賛同してくださった「交通事故遺族によるHP作成プロジェクトチーム」により、2003年1月に立ち上げられ、以来、たくさんの方々から、ご支援、ご声援をいただいてきました。ご尽力いただいたスタッフの方々には、心より御礼申し上げます。そして、2007年、過去の執筆記事リスト等をさらに充実させ、再リニューアルすることとなりました。今後も随時更新していく予定ですので、引き続き多くの方々にご活用いただき、情報収集や情報交換のお役に立てれば幸いです。

© 柳原 三佳