ジャーナリスト・ノンフィクション作家 柳原三佳オフィシャルサイトHP

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巻子の言霊 尊厳ある死を見つめた夫婦の物語』(柳原三佳著)

NHKでドキュメンタリードラマ化された前作『巻子の言霊』(講談社・2010年刊)に、その後の4年間と永遠の別れまでを加筆した完結編。

●本の内容

『私の妻は62歳のとき交通事故に遭い、一命は取りとめたものの、全身麻痺となりました。以来、話すことも、食べることも、身体を起こすことも、寝返りを打つことも、指先や足先を動かすこともできず、ベッドの上で仰向けになったまま闘病生活を続けています。唯一、妻が自分の意志で動かすことができるのは、瞼だけなのです----』そんな書き出しで始まる手紙が筆者のもとに届いたのは2008年のことだった。差出人は富山市に住む松尾幸郎さん(当時73歳)。最愛の妻・巻子さんとは唯一動かすことのできるまぶたを使い、会話補助器を使ってわずかな会話を交わしているという。しかし、ある日、文字盤に現れたのは、『こ ろ し て く だ さ い』という8文字だった……。初孫を再び抱くこともかなわぬまま、一瞬の事故によって狂わされた幸せな老後。理不尽な司法制度や医療制度、矛盾に満ちた保険業界の対応に直面しながら、夫婦は生と死の狭間で互いを思いやり、『尊厳ある死とは何か』という問いに向き合い、事故からの8年の歳月を生き抜いた……。

 

●もくじ

まえがき

第1章 終の住処

第2章 運命の日

第3章 奇跡

第4章 命の値段

第5章 紡がれる言霊

第6章 夫婦の歴史

第7章 「赦し」とは

第8章 遺言

第9章 桜

終 章 別れ

あとがきにかえて

 

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