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『開成をつくった男、佐野鼎』(柳原三佳著・講談社)が富士市に150冊寄贈

『開成学園と富士市が連携協定締結』

佐野鼎の功績踏まえ協力 (『岳南朝日新聞』 2021.4.15)

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富士市と開成学園連携協定記事(令和3年4月15日 岳南朝日新聞)

『開成学園と富士市が連携協定締結』 佐野鼎の功績踏まえ協力

(『岳南朝日新聞』 2021.4.15)

 全国屈指の名門校である開成中学校・高等学校を運営する学校法人開成学園(東京都荒川区西日暮里、丹呉泰健理事長)と富士市は13日、地域社会や人材の育成に向けて幅広い分野で相互に協力する連携協定を締結した。
 同学園の前身・共立(きょうりゅう)学校の創始者である佐野鼎(さのかなえ)が富士市生まれという縁を生かした取り組みで、同学園が自治体と協定を結ぶのは初めてという。
佐野鼎は1829(文政12)年、駿河国富士郡水戸島村(現在の富士市水戸島)に生まれた。幕末には遣米使節、遣欧使節の一員として各国の教育事情を推察し、帰国後の1870(同4)年に共立学校を創設した人物として知られている。1877(明治10)年に当時流行していたコレラを患い、志半ばで死去した。
開成学園は今年創設150周年の節目を迎えることも踏まえ、佐野鼎の研究を進めている。同市ではこれまで地元であまり知られていなかった佐野鼎の功績を、市の新たな魅力のひとつとして発信し、地域の活性化に結びつけていこうと今回の協定を締結。
今後JR新富士駅までに顕彰碑を設置することも計画されている。
協定では同市と同学園が連携のもと、それぞれの資源や機能などの活用を図りながら幅広い分野で相互に協力し、人材の育成に寄与することを目的とし、連携協力事項に教育文化の課題に関する研究を通じて関係者等との人的交流の推進などを掲げている。

同市役所で開かれた協定締結式には同学園の丹呉理事長、野水勉開成中高校校長を始めとする役員、会員らが同行し、同校出身者で構成する佐野鼎研究会、静岡県東部開成会の役員会員らが出席し、小長井義正市長と丹呉理事長が協定書を交わした。
小長井市長は、「学園創立150周年という節目に縁を深めることができたのは大変うれしく、意義深い」として関係者の協力に対する感謝の気持ちを表明。
「『幕末の偉人佐野鼎が生まれたまち富士市』として、その魅力を発信していきたい」と述べた。
丹呉理事長は「佐野鼎先生が富士山を見ながら育ったと思うと、感慨深い。協定に基づき幅広い活動を行い、地方創成や人材育成のために少しでも役に立ちたい」
と伝えた。
富士市内では2017年3月同研究会による佐野鼎ゆかりの地見学会が開かれ、19年11月には同研究会と県東部開成会主催の佐野鼎講演会が開催されている。
また昨年12月には、同研究会と同開成会が同研究会会員である柳原三佳さんの著作である小説『開成をつくった男、佐野鼎』150冊を市内の図書館小中学校地区まちづくりセンターなどに寄贈した。