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「先に行けると思った…」悔やんでも遅い、危険な右直事故が多発 直進バイクとの衝突防ぐには #エキスパートトピ

2025.5.31(土)

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「先に行けると思った…」悔やんでも遅い、危険な右直事故が多発 直進バイクとの衝突防ぐには

直進バイクと右折乗用車の衝突事故が連日のように報じられている。5月25日夜、福岡市博多区で18歳男性の運転する車が対向する直進の原付バイに衝突。バイクの男性(41)は事故の衝撃で転倒後、後続車にはねられ死亡した。30日夜には福岡県大野城市の交差点でも右直事故が発生し、バイクで直進していた29歳の男性が死亡した。乗用車を運転していた35歳の男性は「バイクには気付かなかった」と話しているという。これからバイクが増えるシーズンを迎える。交差点で同様の事故を起こさないために危険性を認識することが大切だ。

ココがポイント

原付バイクを運転していた男性は事故の衝撃で転倒したあと、後から来た別の普通乗用車にもはねられたということです。

出典:TNCテレビ西日本 2025/5/26(月)

右折していた乗用車とバイクが衝突し、バイクを運転していた29歳の会社員の男性が死亡(中略)「バイクには気付かなかった」

出典:RKB毎日放送 2025/5/31(土)

【警察庁】直進二輪車と右折四輪車の事故

先に曲がれる、もし間に合わなくてもバイクが減速してくれれば行ける、そう思って右折を開始し、気づいたらバイクと衝突しました

出典:柳原三佳 2025/2/25(火)

エキスパートの補足・見解

 連日のように報じられる交通事故のニュース。中でも直進バイクと対向右折車による重大事故が多発しています。バイクは身体がむき出しですのでいざ事故が起こると大きな被害を受けます。上記記事の中にもありますが、転倒後、後続車や対向車にひかれるという二次的な事故で命を奪われることもあり大変危険です。

 事故を起こした車の運転者は「自分が先に行けると思った」「対向のバイクに気づかなかった」といった供述をしますが、結果的に、それは自身の甘い判断や錯覚によるものだということを認識すべきです。

 上記にアップした警察庁作成の動画をぜひご覧ください。トラック、乗用車、バイクの視認性の比較が大変わかりやすく説明されています。バイクは遠くにいるように見えても、実は直近まで迫っています。また、大型車の陰に完全に隠れてしまうこともあります。たとえ前の信号が青であっても、交差点が全て見渡せるまでは絶対に見切り右折をしないでください。

 私自身、長年バイクに乗ってきましたが、右直事故によって身近な人が被害に遭うケースを多数見てきました。バイクに乗る側も交差点通過の際は、対向車の急な右折を想定し、速度を落とすことが大切です。