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【自動運転】実証実験中のバスが、またしても衝突事故 その原因は? 信頼度は? #エキスパートトピ

2025.8.26(火)

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【自動運転】実証実験中のバスが、またしても衝突事故 その原因は? 信頼度は? #エキスパートトピ

 8月29日、東京都八王子市で、自動運転の実証実験中だったバスが道路脇の街路樹に衝突し乗客が軽いけがするという事故が発生しました。原因は調査中とのことですが、東京都は実証実験の中止を発表しています。

 また、大阪・関西万博でも7月、会場と駐車場を結ぶシャトルバスが自動運転中に縁石と接触する事故を起こし、運行を取りやめました。本件については8月28日、システムによるバスの位置情報の誤認識が事故の原因であったと発表されました。

「自動運転」をめぐる相次ぐトラブル。自動運転に関する最近の記事をまとめました。

ココがポイント

万博の(中略)シャトルバスが7月、自動運転中に縁石と接触した事故(中略)原因はシステムによるバスの位置情報の誤認識だった

出典:読売新聞オンライン 2025/8/29(金)

警視庁によりますと、自動運転の実証実験で10人程度の乗客を乗せて走行していたバスが、道路脇の街路樹に衝突したという

出典:NHK 2025/7/29(火)

【警察庁】自動運転ってどんなもの? ~自動運転社会が到来します~

海外モデルが主流だった国内自動運転市場で、国内勢による巻き返しが勢いを増しているのは紛れもない事実で、今後の展開に期待

出典:自動車運転ラボ編集部 2025/5/5(月)

エキスパートの補足・見解

「運転支援機能」や「自動運転」によって、交通事故がゼロになる世の中が来ることに期待を寄せている人は多いことでしょう。しかし、その一方で、そうした機能を搭載した車による事故のニュースも相次いで報じられ、本当に頼って大丈夫なのだろうか? という不安が拭い去れないのも現実です。

 警察庁のサイトでは、以下のように注意喚起を呼びかけています。

●運転支援機能(レベル1~2)について

<これまで、衝突被害軽減ブレーキや定速走行・車間距離制動制御の性能を過信・誤用して前車に追突するなど、システムへの過信・誤用を原因とした事故が国内外で発生しており、性能を正しく理解する必要があります。また、運転支援機能は、運転操作の主体は運転者であり、飽くまで運転者が絶えず前方・周囲の状況を確認し安全運転を行うことを前提としたものであり、自動運転機能とは異なるものであることを理解する必要があります。>

 まずは私たちが「運転支援機能」と「自動運転」のレベルの違いを正しく知ること、そして、いずれもまだ完璧ではないことを認識すべきでしょう。上で紹介した警察庁の動画や、国内外の事故事例も参考になると思いますので、ぜひご覧ください。