“定員超過”4人乗り軽自動車に6人 車体「く」の字に変形 高校生を含む5人死亡事故
2025.9.27(土)
3日未明、三重県名張市で起きた軽自動車が横転する事故で、10代の女性3人と20代の男性2人が死亡しました。軽自動車の定員は4人ですが、当時車には6人が乗っていました。
定員オーバーの危険性に警鐘
事故に遭った軽自動車には合計6人が乗っていましたが、本来の定員は4人。
専門家は「定員オーバー」の危険性に警鐘を鳴らします。
ジャーナリスト 柳原三佳がコメントしました
「2名が余分に乗るということは、だいたい平均体重からして100キロ以上は重量が増えることになります。カーブで遠心力が大きくなってしまって非常に曲がりづらくなります。それからブレーキも重量が増えると利きづらくなります。車が少しスピードを出しすぎたりすると制御不能に陥りやすくなって今回のような事故が起こってしまう」
また問題になるのが、保険です。
保険の規定の中には、「定員オーバー」によって正規の乗車シートに座っていない場合は、保険が下りない可能性もあります。
「支払いの金額を査定する時に、同乗者がどこに乗っていたか、同乗者がどういう乗り方をしていたかというのを細かくチェックして減額をしてきたり、そういうことはあると思います。窓から身を乗り出していたり、荷台に乗っていたり、人間が乗ってはいけないスペースに乗っている場合は同乗者としてみなされないので、保険の対象外ということになります」