パトカーで犯人追跡中「第三者の市民」が巻き込まれることは論外 では、どうすれば… #エキスパートトピ
2025.11.25(火)

秋の連休の最終日、東京・足立区の国道で1人死亡、1人が重体、9人が重軽傷を負うという大変痛ましい、凶悪な交通事件が発生しました。暴走した車は自動車販売店から盗まれた展示車。通報を受けたパトカーがこの車を路上で発見し追跡を開始している最中に事故が起きていたことが報じられています。
警視庁は現時点で「追跡方法などに問題はないと考えている」とコメントしているようですが、過去にも追跡中に一般市民が巻き込まれたり、警察官や容疑者が死亡したりする事故が起こっています。再発を防止する手立てはどこにあるのでしょうか。
ココがポイント
パトカーの追跡中に事故が起きたことについては「現時点で追跡方法などに問題はないと考えている」としています
緊急走行中のパトカーが住宅の塀に衝突する交通事故を起こし、同乗していた越谷署地域課(略)警部補(略)が搬送先の病院で死亡
パトカーの追跡を受けていた(略)軽トラックが、電柱に衝突して止まったところにパトカーが追突し、運転していた男性が死亡
出典:夕刊三重電子版
パトカーや白バイに乗務する前に徹底して言われたのは、『深追い禁止』『勇気ある撤退』『受傷事故防止』以上の3つでした
エキスパートの補足・見解
足立区で発生した凄惨なひき逃げ事件、被害者の方々にとってはまさに不意打ちで、避けることは到底不可能です。加害者は警察の追跡を振り切って逃走し、交通ルールを悉く無視し、何の罪もない人たちを巻き込みました。被害者や遺族はこの怒りをどこにぶつければよいのでしょう。
一方、ナンバーもついていない車を平気で運転するような非常識な人物が、警察に追いかけられて素直に止まるのか…。結果的にこのような大きな二次被害を生んでしまったことについては残念でなりません。
上記記事の中で元警察官がこうコメントされています。
「警察車両で追跡中に第三者の市民を事故に巻き込むなどということは論外で、本来あってはならないこと。パトカーや白バイに乗務する前に徹底して言われたのは『深追い禁止』『勇気ある撤退』『受傷事故防止』以上の3つでした。しかし、飲酒運転などの場合は現行犯で捕まえなければ飲酒の事実は消えてしまいますので、警察官としてはなんとかその場で捕まえたいという思いがある」
犯人検挙にかける強い思い、しかしその先に、こうした最悪の事態も起こっている以上、追跡という手法のあり方はこのままでよいのか、検討することも必要ではないでしょうか。
