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− 岡川事件 −

1996年8月、大分県にて事故発生。乗用車×原付バイク。
原付バイクの男性(当時79)は左足切断・脳挫傷で重体に。
被害者の家族は、事故直後から事故態様や警察捜査の不審を感じ、
現在も争いが続いている。


 HPの紹介
Date: 2004-12-15 (Wed)
岡川事件について書かれているHPをご紹介します。
国賠(捏造と隠蔽との闘い)
http://mrkono.image.coocan.jp/


 「スーパーモーニング」(テレビ朝日)で放映
Date: 2004-01-12 (Mon)
 この事件は、7年前から取材を続けており、週刊朝日やミスターバイク、TV朝日などで報道を続けてきました。
 今日の放映で、鳥越氏が「連続したネガフィルム」の存在について語っていましたが、そのネガフィルムの実物を、大分県警本部で実際に見たのは、私と朝日新聞の社会部記者の2人だけです。それ以降は、一切外部に公開されていません。
 あの7枚の写真のうち、赤い車の写る2枚が別の日に撮影されていたとしたら、ネガは連続しているはずがありません。しかし、連続したネガを、大分県警本部は持っていたのです。
 警察は、私たちを納得させるために、ネガまでねつ造したのか? 
 それとも、セイタカアワダチソウは、私たちの目の錯覚なのか?
 ネガフィルムをこの目で見た「証人」として、私はこの事件をなんとか最後まで追い続けていきたいと思っています。
(何が最後なのか、それは今、私にもわからないのですが……)


 「不起訴」の通知が届きました
Date: 2003-08-09 (Sat)
岡川さんより、「不起訴」の通知が届いたと連絡がありました。

本日、鑑定書付きの告発状を受理して3ヶ月もたってからの回答が大分地検から戻ってきました。その回答は前回と同じく「不起訴」でした。今のところ理由も何もわかりません。
私たちは納得できません。ますます警察や検察を信頼できなくなりました。私たちはどこへ訴えたらよいのでしょうか。


大分地検からの「処分通知書」もファックスにて受け取らせていただきました。
8月の事故なのに、実況見分調書の現場写真には、10月にしか咲かない「セイタカアワダチソウ」の黄色い花が写っていた。そのことについて、岡川さんは、画像分析の鑑定書まで添えて、「虚偽公文書作成」で警察官を告発されていました。
しかし、検察庁から戻ってきたのは「不起訴」の一言。
せめて、画像解析の結果についてどのような判断を下したのか、それを当事者に説明しなければ、とても納得はできないでしょう。
検察庁には誠意ある対応を望みたいと思います。


 大分地検が告発状を受理
Date: 2003-05-15 (Thu)
13日、岡川さんより「13日午後3時25分、大分地検から連絡があり、告発状を受け付けた」と連絡がありました。

14日には、以下の報道がありました。


96年の佐伯の交通事故 遺族、容疑で再告発「署員が調書ねつ造」 /大分

 96年に佐伯市で乗用車とバイクが衝突し、バイクの同市鶴岡町、岡川満さん(当時79歳、00年9月に死亡)が重傷を負った事故で、佐伯署が実況見分調書の写真をねつ造したとして遺族が、当時の署員2人を虚偽公文書作成容疑で大分地検に再び告発し、13日受理された。
 告発状によると、96年8月30日午後2時ごろ、岡川さんがバイクで同市鶴望の国道217号に入ったところ、高校教諭が運転する普通乗用車が衝突した。岡川さんは「ひき逃げされた」と主張したが、事故直後の同署による実況見分で撮影したとされる2枚の写真には、この乗用車が写っていた。遺族は「主張や目撃者の証言と食い違う」と、調書のねつ造を主張。00年10月に署員2人を告発したが、翌年7月に大分地検は不起訴処分とした。
 このため遺族は栃木県の筆跡刀剣鑑定士、柳田律夫さんに問題の2枚の写真を含む計3枚の写真の鑑定を依頼。その結果、約20分の間に撮影されたとされる写真の2枚に、セイダカアワダチソウなどのこの時期に咲かない花が咲き、草の高さが低くなっていることが科学的に立証できたとして、再告発した。【結城かほる】
(毎日新聞)[5月14日22時57分更新]


これから、警察官が起訴されるのかどうか? 
捜査の行方を見守りたいと思います。


 警察官2名に対する告発状を大分地検に提出
Date: 2003-05-12 (Mon)
 岡川さんは、5月7日付で、当時調書を作成した警察官2名に対する告発状を大分地検に提出しました。
 受理されるかどうかは、明後日(5月14日)にはっきりするそうです。

 また、今月発売の「ミスターバイク」(モーターマガジン社)に、大分・岡川事件のニュース記事(柳原三佳執筆)が掲載されています。P48〜49

『大分県警がネガに捏造はなかったとHPで反論!
 だが、鑑定した民間フィルム会社の詳細は開示されず!』

 というタイトルの記事です。
 ぜひご覧下さいませ。


 過去の関連記事
Date: 2003-03-26 (Wed)
過去に取材した、週刊朝日とMr.Bikeの記事です。

週刊朝日 2002年2月15日号

これでいいのか裁判官!!宮崎・交通事故裁判の仰天判決
切断前の左足「現場に落ちていた」
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2000年 Mr.Bike

8月にセイタカアワダチソウの花は咲かない。
実況見分調書に添付された写真の謎!遺族がついに告発状!
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 大分県警の見解
Date: 2003-03-26 (Wed)
大分県警本部が、TV朝日の「スクープスペシャル」で放映された岡川事件の内容について、下記のような見解を発表しました。
http://www.pref.oita.jp/keisatu/shido/saiki.htm

大分県佐伯市における交通事故捜査等の経緯について


 本年2月2日(日)に、テレビの番組で、平成8年8月30日大分県佐伯市の国道上で普通乗用車と原動機付自転車(バイク)が衝突し、バイクを運転していた男性(当時79歳)が重傷を負った交通事故について
  ○ 側面衝突事故ではなく追突事故である。
  ○ 実況見分調書に添付された写真は捏造したものではないか。
  ○ 普通乗用車の運転者は別の人物だったのではないか。
等との放映がなされましたが、そのような事実はありませんので、捜査状況等について御説明いたします。


1 交通事故発生状況の特定について


○ バイクは、精米所を出て、赤信号で停止していたところ、後方から来た普通乗用車に追突された。
○ 側面衝突でなく追突事故であるとする鑑定人の鑑定意見がある。


(1) 本件交通事故は、普通乗用車の運転者が進路前方を右方から左方に向かって進行していたバイクの左前部に、同普通乗用車の右前部を衝突させたものです。
 大分県警察科学捜査研究所では「普通乗用車の右角部とバイクの左フロントフォークが接触する衝突の形態を呈 しており、両者の衝突角度は約39度程度と推定される。その後、同バイクが右回りの回転力を受け、右回転して同普通乗用車の右側面に2次衝突したものと考えられる。」と鑑定しています。
(2)
刑事裁判(平成9年〜略式手続き)及び民事裁判(平成13年〜高等裁判所)のいずれにおきましても、この捜査結果と同様に、本件交通事故は、追突事故ではなく側面衝突事故であるとの判決等がなされ、確定しています。
  なお、この高等裁判所の審理の過程において、バイクに普通乗用車が追突したものであるとの鑑定意見も提出さ れましたが、全く首肯しえないと採用されていません。

2 実況見分調書添付の現場写真の捏造問題について


○ 実況見分調書添付の写真のうち、普通乗用車の写っている写真には、8月30日(事故発生日)に咲くはずのないセイタカアワダチソウの黄色い花が咲いている。
○ 同写真の一部は、開花時期である9月下旬以降に普通乗用車を配して捏造したものではないか。



(1) 本件実況見分調書添付の写真の元となったネガフィルム(24枚撮り1ロール)には、同写真のネガのほか、本件交通事故の約1時間前に発生した他の交通事故の車両が撮影された写真等のネガが収められるなど、連続性のある自然なものです。
     このネガフィルムについて、民間のフィルム会社に調査を依頼した結果、同ネガフィルムについて、偽造ないし複製 はなく、本件実況見分調書に添付された一連の写真も同ネガフィルムから真正に焼き付けられたものとの回答が得られるなど、同ネガフィルムや同写真を、警察において改ざんした事実がないことが客観的にも裏付けられています。
(2) 本件実況見分調書に添付された写真のうち、セイタカアワダチソウの花が咲いていると指摘された写真について、警察庁科学警察研究所の鑑定では、セイタカアワダチソウが写っている部分には、セイタカアワダチソウの花の黄色は存在しないとの結論となっています。
 以上の事実からも、同写真は、本件交通事故発生日に撮影されたものであり、同写真を警察が捏造したという事実は全くありません。
(3)  この実況見分調書添付の現場写真の捏造問題に関連し、警察官が虚偽公文書作成罪で告発(平成12年)されましたが、以上の明確な理由等により、検察庁は「嫌疑なし」として不起訴処分(平成13年)、また検察審査会でも不起訴処分相当の議決(平成14年)がなされております。

3 運転者の替え玉・ひき逃げ問題について


○ 普通乗用車の運転者は、別の人物だったのではないか。
○ 普通乗用車とバイクの事故は、ひき逃げだったのではないか。


(1)
本件交通事故では、発生直後に現場に駆けつけた方々が、普通乗用車の運転者を現場で目撃しています。
  また、前記実況見分調書に添付された写真にも同運転者の身体の一部が写っており、同普通乗用車の運転者は別人ではありません。
(2)
この運転者のひき逃げ問題に関連し、普通乗用車の運転者が道路交通法違反(不救護)で、現場にいた関係者が証拠隠滅罪で、それぞれ告発(平成11年)されましたが、検察庁は「嫌疑なし」として不起訴処分(平成11年)、また検察審査会でも不起訴処分相当の議決(平成11年)がなされております。

なお、本件交通事故発生時、バイクの運転者が重傷で病院に搬送されたため、残る普通乗用車の運転者の供述を中心にして捜査をした結果、交通事故の形態を正面衝突と判断してしまいましたが、十数日後には、科学的捜査等により側面衝突と認定し、その後、必要な捜査を尽くしております。
 当初、正面衝突と判断したことで、関係の皆様方に多大の御迷惑をお掛けしましたことも事実であります。今後とも、交通事故に関しては、県民の皆様方から疑念を抱かれることのないよう、厳正な捜査を行ってまいります。


 TV放映・動画配信のお知らせ
Date: 2003-02-05 (Wed)
岡川事件が、2月2日の「スクープスペシャル」、2月3日の「スーパーモーニング」(いずれもTV朝日)で取り上げられています。

テレビで放映された内容は、ザ・スクープのHPで動画配信されていますので、見逃された方は、是非ご覧下さい。
 
http://www.tv-asahi.co.jp/scoop/

「告発!大分県警調書改ざん疑惑」


 朝日新聞記事より
Date: 2003-01-28 (Tue)
 以下は、「名誉毀損裁判」の判決結果を伝える、昨年11月30日付けの朝日新聞記事です。


●朝日新聞2002年11月30日

 佐伯市で起きた交通事故の真相を求め、車を運転していた高校教諭の自宅周辺を頻繁に訪れるなどした被害者側遺族2人に対し、教諭が損害賠償などを求めていた訴訟の判決が29日、大分地裁であった。西村英樹裁判官は「遺族らの行為は名誉毀損にあたり、社会的に相当な範囲を逸脱している」として220万円の支払いと、教諭宅や勤務先の訪問を禁じる判決を言い渡した。
 この事故は96年8月、佐伯市の国道でバイクと乗用車が衝突、バイクの男性(当時79=00年9月死亡)が左足切断などの大怪我をした。当初、県警は教諭の主張に従いバイクが中央線をはみ出して正面衝突したとしたが、男性が意識を取り戻し、信号待ちのバイクに車が追突したと主張。その後の調べで、右折しようとしたバイクに直進していた乗用車がぶつかったとされた。
 男性は「佐伯署の提出した証拠写真に季節はずれの花が写っている。写真はねつ造だ」などとして、証拠写真を作成した警官2人を大分地検に告発したが、「写真に写っているのは花ではない」として01年8月、警官は不起訴処分になった。
 事故後、男性らが頻繁に面会を求め県教委で座り込みをするなどしたため、教諭は96年11月、話し合いはすべて弁護士を通じてするよう申し入れた。遺族らは00年12月頃から教諭の自宅や勤務先周辺で「証拠はでっち上げ」といった内容のビラを配ったり、教諭宅を訪れてしつこく面会を求めたりした。
 判決では、こうした行為は名誉毀損にあたるとした。さらに「教諭やその家族らに精神的苦痛を与えており、今後も人格権を侵害する行為に及ぶ恐れがある」と認め、訪問禁止を命じた。
 遺族は「真相を知るため名誉毀損を覚悟でやったこと。今後は署名活動などを通じて訴えていきたい」と話している


 週刊朝日 2000.11.10号
Date: 2003-01-21 (Tue)
以下は、2000.11.10号の週刊朝日の記事です。

大分県警
「証拠写真に季節はずれの花咲かせた」
調書改ざん疑惑

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